モンタボーのパン製造に携わって19年。エリアマネージャーとなった現在も、現場に立ち続ける鈴木清司さんに「"新"北海道牛乳パン」開発秘話を伺いました。
しっとり食感をもう少し軽くしたい。
「北海道牛乳パン」はモンタボーの看板商品ですから、これまでのよいところは活かしつつ、さらなるおいしさを引き出すのが課題でした。 他のパンと比べてサイズが大きいので、小さなお子さまからお年を召した方にも最後のひと口までおいしく召し上がっていただくには、食感をもう少し軽くしたほうがいいのではと試行錯誤を重ねました。 これまでは強力粉のみを使用し、しっとり食感を追求してきましたが、ケーキ作りによく使われる薄力粉を加えてみることに。
全体の20%の割合で薄力粉を加えると生地に力がなくなり重たい印象になってしまったので、配合に細かな調整を重ねると丁度よく、しっとり感を残しながら歯切れもよい、ふんわり軽い口あたりになったのです。
北海道産牛乳のコクを引き出したい。
次に思い至ったのは、甘みのある北海道産牛乳のよさをもっと引き出せないかという点です。牛乳と好相性のココナッツを加えるのはどうだろう。牛乳のコクを出すのにホワイトチョコレートを足してはどうか。ココナッツは好き嫌いがはっきりしている、チョコは濃厚になりすぎてしまうと、それぞれの案は却下となりました。 そこで、発酵バターを含んだそぼろクッキーをまぶしてみたところ、牛乳と同じ乳製品ということもあってより一層コク深くなり、風味と甘みも絶妙に。焼きたてはそぼろのサックリ食感がおいしく、翌日に試食してみるとパンとなじんでしっとり。「"新"北海道牛乳パン」プロジェクトチーム全員納得の味わいにたどり着いたのです。
「北海道牛乳パン」は2012年にモンドセレクション銀賞をいただいた人気商品ですが、それに甘んじることなく、さらなる進化を遂げたいと思っておりました。
すべてはお客さまの「おいしい」笑顔を引き出すために。
満を持して登場する「"新"北海道牛乳パン」をぜひご賞味ください。
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